大豆食材の効果

 

おからの効果をわかりやすくするために、まず原料である大豆について少々お話しします。最近では、女性の美と健康に役立つ成分の代表的存在として大豆が注目されていますが、大豆を煮てすりつぶしたものを漉したものが豆乳、豆乳ににがりなどの凝固成分を加えてかためたものが豆腐で、残りかすがおからになります。

 

その栄養成分はいろいろあります。レシチン(ホスファチジルコリン)は前項でも出てきた成分ですが、脳の活性化以外にも、血管に付着したコレステロールを溶かして血流の改善をしたり、血液が固まるのを防ぐ脂肪代謝機能があります。その働きで動脈硬化を予防する効果があり、健康にもダイエットにも役立ちます。

 

サポニンは、血管にドロドロと付着した脂肪を除去して、活性酸素の働きを抑制、更には腸を刺激して便通を改善するなどの働きがあり、生活習慣病や老化防止に役立ちます。

 

イソフラボンも高血圧・コレステロールの抑制効果で注目されており、骨粗鬆症の予防効果や乳がんや前立腺がんの予防効果も期待されています。他にもアミノ酸バランスの優れたタンパク質、カルシウムなどのミネラルなども含まれていますが、食物繊維はおからに特に多く含まれています。

 

おからの繊維はお腹中で膨らむので腹持ちがよくなりますし、余分な脂肪の吸収も妨げるので、総合的に大豆製品の中では、おからが最もダイエット関係には適しているといえるでしょう。